6. 【みんなの年金】じぶんの年金について知ることが備えへの一歩
今回は年金について詳しく解説しました。日本の年金は2階建て構造となっており、1階部分が国民年金、2階部分が厚生年金です。現役時代に自営業やフリーランスとして働いてきた方が将来受け取れる主な年金は国民年金のみ。
会社員や公務員として働いてきた方が受け取れる年金は国民年金と厚生年金の両方です。会社員や公務員と比べて自営業やフリーランスは公的年金が手薄になるので、手厚い老後資金の準備が必要ということはよく言われます。
しかし、会社員や公務員も国民年金と厚生年金の両方を受け取れるから安泰という訳ではありません。厚生年金の受給額は現役時代の収入や年金保険料を納めた期間によって個人間で大きな差があります。国民年金と厚生年金の両方を合わせて月に20万円以上の年金を受け取れる人もいれば、月に15万円以下の年金しか受け取れないという方もいます。
これは、会社員や公務員、自営業やフリーランスの方、どんな職業の方にも言えることですが、まずは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で自身の将来の年金見込額を確認しましょう。
そのうえで、将来必要な老後資金を計算し、必要な老後資金を準備することが大事です。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構 年金用語集「た行 特定事業所」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
鶴田 綾