5. 止まらない「値上げ」…老後に物価高がやってきても対応できるよう「備え」を

帝国データバンクが8月29日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2025年9月の飲食料品値上げは1422品目となり、前年9月(1414品目)から8品目・0.6%増となりました。

食品分野別にみると、家計への影響が特に大きい品目の値上げが目立ちます。

最も多かったのはたれ製品やソース、マヨネーズ、ドレッシング類を中心とする「調味料」(427品目)でした。次いで各種冷凍食品や水産練り製品などの「加工食品」(338品目)となり、チョコレートやポテトチップス類といった「菓子」(291品目)が続きます。

いずれも食卓に欠かせないものばかりで、代替が困難な商品が目立ちます。

物価が上がり続けるなか、私たち消費者は、今後のさらなる値上がりも想定しながら、家計をやりくりしたり、より手頃な商品を選んだりと、暮らしを守る工夫がこれまで以上に求められています。

こうした物価上昇は日々の生活だけでなく、老後の家計にも直結する問題です。将来の生活を安心して迎えるためには、今の支出を見直すだけでなく、物価が高止まりした場合にも対応できるような準備が欠かせません。

参考資料

荻野 樹