3. 女性特約の保障対象疾患
保険会社によっても違いはありますが、女性特約で保障される主な疾患は以下の通りです。
女性特有の疾患
- 乳がん、子宮がん、卵巣がん等の女性特有がん
- 子宮筋腫、子宮内膜症
- 卵巣嚢腫
- 異常妊娠・異常分娩(保険会社により異なる)
女性に多い疾患
- 甲状腺疾患
- 関節リウマチ
- 腎盂腎炎
- 胆石症
- がん全般
3.1 女性特有がんの年代別リスク
国立がん研究センターのデータによると、乳がんは30代から罹患率が上昇し、40代でピークを迎えます。また子宮頸がんはさらに若く、20代後半から増加し30代後半~40代がピークとなります。
これらのデータから、比較的若い年代からの備えの重要性が伺えます。
4. 女性特約の詳細な保障内容
女性特約の保障内容は、保険会社によって異なります。ここからは、女性特約の代表的な保障内容について解説していきます。
4.1 女性疾病入院保障
最も基本的な保障で、対象疾患での入院1日につき定額の給付金を受け取れます。主契約の入院日額と同額が上乗せされるケースが多く、個室利用時の差額ベッド代(全国平均8221円/日)として活用することもできます。
4.2 女性疾病手術保障
近年多くの保険会社が提供する保障で、対象疾患での手術時に主契約の手術給付金に加えて追加給付を受けられます。乳がんや子宮がんなど、精神的・経済的負担の大きい手術の場合に備えられます。
4.3 乳房再建術保障
乳がんによる乳房摘出後の再建術を保障する特約です。現在は健康保険適用となっていますが、複数回の手術が必要な場合もあり、精神的負担と医療費負担の軽減に役立ちます。
4.4 不妊治療・出産関連保障
一部の保険会社では、特定の不妊治療への給付金や正常分娩での出産祝い金を受け取れる女性医療保険も販売されています。ただし既に治療中の場合は加入制限があるため注意が必要です。