たとえば筆者はよく口達者と言われますが、言葉で表現することが苦になりませんし、嫌なことがあっても話してしまえばスッキリします。一方で、夫は言葉が出てこなかったり、言葉で表現するのが苦手なタイプ。特に男性の場合、こういった人が多いかもしれません。
また、幼稚園児くらいだと、まだまだ思ったことや起こったことを的確に言葉で表現できません。自分がどんなに悲しかったか、辛かったかなども話せません。こういった子たちへのケアとして、帰宅後はその子の好きなことを思いきりさせています。
長男が一番好きなのはゲームですが、「1日1時間くらい、大人だって好きなことをしたいですよね」とスクールカウンセラーのアドバイスを受けてさせています。幼稚園児の次男は、思いきり電車遊びや戦いごっこをしています。
大人が好きなことをしてストレス発散するように、子どもにも好きなことを思い切りさせてあげましょう。
泣いたり、怒ったりしたときの対応
ストレスを抱えて、泣いたり怒ったりする子も少なくありません。わが家では兄弟ともに何でもないことで泣いたり、怒る日がたまにあります。
そういった場合は、無理に止めても仕方ないと思い、気の済むまで泣いてもらいます。小さな頃に感情を思い切り発散させておくと、成長するにつれ段々と泣く時間や泣く回数を減らすことができます。
怒って気が済んだら、解決策を一緒に考えたり、「嫌なことがあったら話してほしい」と言葉での表現を促すこともあります。
親子で一緒に何かする
ストレス発散のためとアレコレ試してみても、子どもが物足りそうにしているときがあります。実は「親と一緒に何かをする」ことや、「親からの愛情を感じる」「親にありのままの自分を受け止めてもらう」ことが一番効果的でもあります。外で辛いことがあっても、ありのままの自分を愛してくれる人がいると、元気が出るものですよね。
筆者は寝る前に読み聞かせをしたり、長男のストレスが大きいと感じたときは彼の好きな料理を一緒にしたり、一緒に歌ったりしています。その子の好きなことを一緒にする時間を、1日5分でよいので作ってあげると明日への活力になるでしょう。
時間がないパパやママも多いと思いますが、そんなときはギュッと抱きしめたり、スキンシップを増やしたり、好きだよと声をかけてあげましょう。少しのことでも、親からの愛情表現なら効果大。子どもに愛情表現をしていると、自分も癒されるでしょう。
宮野 茉莉子