シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手のスーパーマーケット事業会社である平和堂です。

平和堂の平均年間給与はいくらか

平和堂(提出会社)の2018年2月20日時点での平均年間給与は532.9万円と500万円を超えています。また、従業員の平均年齢は41.0歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は17.7年となっています。

平和堂の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年2月20日時点で3370名。単体で3000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 小売事業:3370名

また、連結の従業員数は5649名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 小売事業:5029名
  • 小売周辺事業:252名
  • その他事業:368名(うち外食事業:268名)

過去5年の業績動向

平和堂(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2014年2月期に4045億円であった水準が、2018年2月期には4381億円となっています。

また、経常利益については、2014年2月期の138億円から2016年2月期の166億円まで増益傾向にありました。その後は減益傾向にあり、2018年2月期は148億円でした。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2014年2月期の77億円から2016年2月期の95億円まで増益傾向が続きました。その後は、2017年2月期が92億円、2018年2月期は94億円となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部