1. 30歳代・40歳代・50歳代の「女性の平均年収」はいくら?

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」を参考に、女性の平均年収を確認していきましょう。

年齢階層別の平均給与

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

  • 30~34歳:345万円
  • 35~39歳:336万円
  • 40~44歳:343万円
  • 45~49歳:343万円
  • 50~54歳:343万円
  • 55~59歳:330万円

男性の平均年収は年齢とともに徐々に上昇する傾向がある一方、女性は30歳代以降ほぼ横ばいで推移し、300万円台にとどまっているのが実情です。

そのため、一般的なキャリアパスでは年収1000万円に到達するのは難しく、加えて雇用形態も大きな影響を及ぼしています。

総務省統計局「労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果の要約」によると、雇用者全体のうち非正規雇用の割合は36.8%にのぼり、そのうち女性の非正規雇用者は1444万人で、前年より3万人増加しています。

非正規雇用は昇給や昇進の機会が限られるため、収入が伸びにくい大きな要因のひとつです。

では、実際に「年収1000万円」を得ている人はどのくらいいるのでしょうか。

ここからは、日本全体における年収1000万円層の割合を確認し、そのハードルの高さを見ていきましょう。