ファンコミュニケーションズ、3Q累計営業利益は33.2億円 事業の再構築を促進

2018年11月9日に行われた、株式会社ファンコミュニケーションズ2018年12月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社ファンコミュニケーションズ 代表取締役社長 柳澤安慶 氏

2018年12月期 第3四半期 ポイント

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柳澤安慶氏:柳澤でございます。それではさっそく、2018年12月期第3四半期決算説明会を開催させていただきます。

第3四半期のポイントを3点挙げさせていただいております。

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まず1点目に、四半期売上高でございます。これが対直前四半期で94.3パーセント、対前年同期比で84.9パーセントと、非常に厳しい結果でございました。

売上高経常利益率でございますが、こちらが直前の四半期よりもさらに悪化し11.9パーセントと、今期最低となっております。

このようなトップライン・利益が伸び悩む中で、事業の再構築および選択と集中を進めさせていただいております。詳細につきましては、追ってご説明したいと思います。

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連結損益計算書

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まず、連結損益計算書から概要をご説明申し上げます。

売上高の約272億円が、昨対でマイナス10パーセントでございます。営業利益の約33億2,000万円が、昨対でマイナス28.5パーセント。経常利益が約34億7,000万円で、昨対でマイナス25.5パーセント。四半期純利益の約22億6,000万円が、昨対でマイナス33.8パーセント。

売上高経常利益率が12.8パーセントで、昨対でマイナス2.6ポイント。1株当たり四半期純利益が29.42円、昨対でマイナス33.9パーセント。潜在株調整後で29.4円、昨対でマイナス33.8パーセントという結果でございます。

連結貸借対照表

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連結貸借対照表でございますが、数字が動いているところだけ少しご説明申し上げます。

まず、現金及び預金が若干減っております。こちらは、自社株の購入・配当等がございまして、昨年度末より少し金額が減っております。

あとは負債でございますが、こちらが減少しております。減少の要因は、未払法人税が約3億8,900万円の減少、買掛金が1億700万円減少しております。

あとは純資産でございますが、先ほどもお話ししました配当金の支払いが、約14億6,000万円ございました。

あと、親会社に帰属する四半期純利益を約22億6,000万円計上させていただいておりまして、約197億5,000万円となっております。

連結業績予想

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こちらをご確認させていただきたいと思いますが、連結業績予想でございます。

売上高で約382億円、営業利益で約49億円、経常利益で約51億円、親会社に帰属する四半期純利益で約35億円ということです。

進捗率ですが、売上高が71.1パーセント、営業利益が66.8パーセント、経常利益が67.7パーセント、親会社に帰属する四半期純利益が64.5パーセントということで、進捗的にはあまりかんばしくない状況でございます。

1株当たり期末配当金は、19円を予想として立てさせていただいております。

売上高、経常利益、経常利益率の推移

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それでは、四半期ベースの業績推移をご説明申し上げます。

連結ベースでございますが、売上高が88億2,900万円と、第3四半期は今期で一番低い数字という結果になってしまいました。利益率も11.9パーセントということで、直前の四半期よりも0.8ポイント悪化しております。

従業員数の推移

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次に、連結ベースの従業員数の推移でございます。

こちらはグループ総スタッフ数で507名ということで、前年同期対比で26名増、直前の四半期対比で1名増という結果になっております。

原価率、販管費比率の推移

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続きまして、同じく連結の原価率と販売管理費比率の推移でございます。

まず売上高原価率ですが、75パーセントということで、こちらは直前の四半期よりも1.3ポイント低下しております。

逆に販管費は12.2パーセントから13.2パーセントと、1ポイント増加しております。

販管費

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まず、増加いたしました販管費の内訳でございます。

それぞれの項目の比率にそれほど大きな差はないですが、販売手数料がやはり直前の四半期よりも落ちております。これは、年度の代理店販売が多いために、販売手数料は年度で計上されておりますが、年度の売上がいまひとつ伸びなかったということで、数字的には少なくなっております。

あと、その他経費が若干膨らんでおります。これは、「A8」のイベントの経費を計上しております。また、地代・家賃は、このビルの9階を増床させていただいております。それに伴って、家賃が若干増えている状況でございます。

結果、若干販管費率が高まったということでございます。

売上原価

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続きまして、売上原価でございます。

こちらも数字的に少し変化があるところとしては、全体に占める媒体費の比率が、直前の四半期よりも少し大きくなっております。これは現在、年度の広告配信の中身を変えておりまして、動画広告配信に少しずつシフトさせております。そのシフトの過程において、積極的に動画が配信できる媒体を仕入れたという結果、若干ここの数字的に大きくなっているという第3四半期でございました。

報告セグメント別の売上高の内訳

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それでは、サービスごとの概要をご説明申し上げます。まず、セグメントごとでございます。

CPA型アドネットワーク事業……これは「A8.net」、いわゆるアフィリエイト型のサービスが含まれております。売上高が約62億1,700万円ということで、昨対でマイナス3.7パーセントという状況でございました。

次に、CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業。こちらは、「nend」等が含まれております。売上高が約24億2,200万円ということで、昨対でマイナス34.4パーセントという結果でございました。

その他は子会社と媒体事業を行っておりますが、そちらが約1億8,900万円で、昨対でマイナス24.1パーセント。

結果、四半期で約88億2,900万円という売上高になり、昨対でマイナス15.1パーセントでございました。

こちらの区分を見ていただきますと、やはりCPC/ターゲティング型……いわゆるアドテク領域でございますが、こちらの落ち込みが大きいという第3四半期でございました。

報告セグメント別の売上高の推移

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続きまして、セグメント別の売上高の推移を見ていただきたいと思います。

第3四半期は「A8.net」を含むCPA型が、数字的に直前の四半期との比較で、売上的に振るわなかった。この要因の1つは、第2四半期はエステとか季節的な要素の広告主の売上が「A8.net」上に立っていたんですが、第3四半期はそういった特需的な売上がはげたという点。

また、(2018年)8月に検索エンジンのアルゴリズムの変更等がありまして、メディアさまがその影響を受けたという要因で、「A8.net」の売上が直前の四半期より落ちたということで、比率が70.4パーセントまで下がっているという状況でございます。

「A8.net」主要サマリー

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その「A8.net」でございますが、簡単に概要をご説明申し上げます。

売上高を「A8.net」だけに絞ってみますと、約57億5,300万円ということで、これは昨年対比でマイナス1.4パーセントということでございます。昨年との対比で見ますと、「A8.net」自体はさほど売上が落ちているわけではないという状況でございます。

稼動広告主ID数でございますが、こちらは3,462件ということで、昨年対比で56件増加しております。一時、稼動広告主ID数が第1四半期・第2四半期と伸び悩み苦戦しておりましたが、第3四半期になり、やや回復しはじめているという状況でございます。

登録パートナーサイト数は約249万9,000サイトということで、昨年対比で7.9パーセント(増加しており)、登録パートナーサイト数の需要は引き続き強いという状況でございます。

「A8.net」売上高の推移

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「A8.net」の四半期ごとの売上高の推移でございます。

こちらのグラフを見ていただくとおわかりいただけると思いますが、直前の第2四半期は、やはりぽこんと売上が飛び出ております。これは過去最高の四半期売上高だったわけですが、これは先ほど申し上げたような、夏場に集中する広告主さまの需要が大きかった結果でございます。

第3四半期が昨年に比べて少し伸びが弱くなっている状況は、先ほども申し上げましたが、検索エンジンのアルゴリズムの変更によりまして、私どもにご参加いただいているメディアさまがトラフィック的な影響を受けた結果で、数字が若干伸び悩んでおります。

「A8.net」成果報酬に占めるスマートフォン割合の推移(月次ベース)

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次に、成果報酬に占めるスマートフォン割合の推移でございます。こちらは、月次の手元の数字をグラフ化させていただいております。だいたい5~6割ぐらいをスマートフォンの成果報酬が占めているという現状に、変わりはございません。

「A8.net」稼動広告主数と登録パートナーサイト数の推移(四半期ベース)

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続きまして、稼動広告主数と登録パートナーサイト数の推移でございます。

パートナーサイト数は先ほども申し上げましたとおり、順調に数を増やしております。一方で、稼動広告主数でございます。こちらの四半期ごとのグラフを見ていただきますと、第1四半期・第2四半期と数字が伸び悩んでいるところを見ていただけるかと思います。第3四半期は、若干回復してきていると(いうことです)。

この理由でございますが、前回の私どもの第1四半期決算説明会でも申し上げましたが、広告主さまの事業撤退・再編といった動きが非常にございました。その結果、当社のサービスを一時的に利用中止されるとか、解約されるというお客さまが増えたということで、少し数字的には振るわなかったと(いうことです)。

プラス、昨年の第3四半期からずっと取り組んでおりますが、ITP……トラッキングの手法自体を私どもは大きく変更してきております。その結果、新規の広告主さまが稼動するまでの稼動時間・対応等にだいぶ戸惑いがございまして、新規稼動数自体も振るわなかったんですが、だいぶそのあたりがこなれてまいりまして、第3四半期は改善しはじめている状況でございます。

「A8.net」広告主の新規稼動、解約数の推移

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こちらのグラフは、上が新規稼動件数の推移、下が解約数の推移でございます。

今ご説明させていただいた結果が、数字で表れているかと思います。徐々に新規稼動件数が増え、解約数が減っている。結果、稼動の数が回復してきている状況でございます。

「A8.net」新規メディア会員登録・退会の月次平均推移

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新規メディアさまの会員登録数の推移ですけれども、こちらはだいたい12,000前後で今のところ推移しております。

「A8.net」1広告主あたり月次売上高平均推移

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続いて、広告主さま1社あたりの月次売上高平均推移でございますが、こちらも55万円~60万円ぐらいの間を行き来している状況でございます。

「seedApp」売上高の推移(四半期ベース)

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続きまして、CPAの区分に入りますもう1つのサービス、「seedApp」でございます。

これは、アプリのダウンロードにフォーカスした広告ネットワークとなっております。CPI型の、インストールごとに課金をさせていただくという商品でございます。

こちらの売上高が、第3四半期は約3億3,300万円ということで、初めて3億円を超えてきております。まだ規模は小さいんですけれども、少しずつネットワークを拡大して、数字を順調に積み上げさせていただいている状況でございます。

「adcrops」売上高の推移(四半期ベース)

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続きまして、「adcrops」でございます。

こちらは「seedApp」とのすみ分けという意味合いもありまして、この「adcrops」自体もCPIのサービスなんですけれども、「seedApp」と違う特徴をもたせようということで、海外のアドネットワークとの繋ぎ込みを、昨年の後半から積極的に進めてきました。

昨今いろいろと話題になっております、アドフラウド……いわゆる不正な広告利用を、さまざまな業界のツール等を導入して防ぐ手立てをしてきたんですが、なかなかいたちごっこで、海外ネットワークのクオリティを上げることが難しいという状況で、売上が少しずつ減ってしまっている状況でございました。

こちらは現在撤退を決定しておりまして、第3四半期に資産等の減損も数値化させていただいている状況でございます。具体的には、2019年3月をもってサービスが終了できればと考えております。

「nend」主要サマリー

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続きまして、CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業のご説明を申し上げます。

まずは「nend」でございます。売上高でございますが、約19億7,900万円ということで、こちらは昨対でマイナス33.2パーセント。稼動広告主ID数ベースで321件ということで、マイナス20.5パーセント。登録パートナーサイトの枠自体は14.5パーセント増えているということでございますが、売上高は昨年と比較して、3割以上落ち込んでしまっている状況でございます。

これは、最近の決算説明会でずっと同じことを申し上げているんですが、スマートフォンの主力広告主であったゲームアプリの広告主さまが軒並み予算縮小、市場自体がなかなか活性化していないという状況です。私どもの取り扱いが落ちているという状況であったり、広告枠の広告の表示形態……スマホでさまざまな表示形態があるんですが、利用者のみなさまから「コンテンツが見づらい」とか「誤クリックをしてしまうとか」(というお声をいただいておりました)。

ユーザー側から見て、情報としてあまり使いづらい広告形態を、今期に入ってから業界全体で排除しているといった動きであるとか。あとは著作権問題等、さまざまなモラルの問題等を含めて、ブランドセイフティという、広告主さまが広告掲載場所に非常に神経質になられている。

そういう状況の中で、年度のサービス事業自体も、広告配信先の品質管理に非常に力を入れていることとか、さまざまな要因が絡み合いまして、昨年対比で3割減という結果になっております。それに伴いまして、稼動広告主数も現在減っている状況でございます。

「nend」売上高の推移(四半期ベース)

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四半期ごとの売上推移でございます。

こちらを見ていただきますと(おわかりのように)、昨年の第4四半期から数字がガクっと落ち、今期の第2四半期も数字が落ち、第3四半期に若干回復・改善しているというグラフでございます。

この第2四半期に、だいぶ広告フォーマットの規制を行いまして、メディアの監視等も含めて配信先を選んだ結果、第2四半期は数字が落ちたと(いうことです)。今までずっと数字が落ちていた要因の中で、落ちていた底が見えてきているかなという状況でございます。

先ほど仕入れの部分で申し上げましたが、「nend」自体もディスプレイ広告の配信から、少しずつビデオ広告の配信ウェイトを増やしておりまして、サービスの中身自体も少しずつ変わって、売上が積み上がりはじめてきている状況でございます。

「nend」稼動広告主数と登録パートナーサイト枠数の推移(四半期ベース)

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広告主は先ほど申し上げたとおり、ゲーム関連の広告主さまの出稿がどうしても弱いものですから、今は321社の出稿となっております。

「nend」1広告主あたり月次売上高平均推移

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1広告主あたりの月次売上高の平均でございます。

こちらは、稼動の広告主さまが若干減っているということで、少し数字が上がっておりますが、中身がよくなっているというわけではございません。

「nex8」売上高の推移(四半期ベース)

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続きまして、このCPC/ターゲティング型区分。こちらはDSPの携帯のサービスになりますが、「nex8」でございます。

これはリターゲティングをメインにしたDSPサービスを提供していたんですが、昨年の第4四半期にやはりITPの影響を受けまして、リターゲティングの効果が低下してしまう事態の中で、少しずつ配信先やサービスの中身に変更を加えてきて、今第3四半期に至るという状況なんですが。

中身やリターゲティングの効果等は、変化がだいぶ落ち着いておりますが、中身を改善して数字を積み上げていくという状況にまでは、まだ至っていません。これはサービス・商品の中身を、少しずつ入れ替えているという状況でございます。

以上が、CPC/ターゲティング型のサービス区分の概要でございました。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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