「老齢年金生活者支援給付金」という給付金はどういう人がもらえるの？給付基準額は「月額5450円」前年度から2.7％増額！新たに対象となる人には9月1日以降、日本年金機構から「請求書」が送付されます

5. 老齢年金生活者支援給付金の手続き方法は？《申請しないともらえないので注意》

公的年金本体と同様に、老齢年金生活者支援給付金を受け取るためには「請求手続き」が必要です。

今回は、手続きフローを「これから65歳を迎え、老齢年金の受給がスタートする人」と「すでに老齢年金を受給している人」に分けて紹介しておきましょう。

誕生日の3カ月前に、老齢基礎年金の請求書とともに給付金請求書が郵送されます。

必要事項を記入し、老齢基礎年金の請求書とともに最寄りの年金事務所に提出します。

新たに年金生活者支援給付金の対象となった場合、毎年9月1日から順次、年金生活者支援給付金請求書（はがき型）が届きます。

必要事項を記入し、郵便ポストに投函しましょう。

年金生活者支援給付金は、一度請求手続きを行えば「支給要件を満たす限り」2年目以降の請求手続きは不要です。

継続支給の判定は前年の所得に基づいておこなわれ、その結果が毎年10月分（12月支給分）から1年間反映されます。

給付額の改定に際しては「年金生活者支援給付金支給金額改定通知書」が届きます。また、支給対象外となった場合には「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届きます。

この記事では、年金生活者支援給付金のうち「老齢年金生活者支援給付金」に絞って、支給要件や給付基準額を解説しました。

夫婦でそれぞれ支給要件を満たす場合には、この給付金を2人とも受け取れます。もし、夫も妻も老齢年金生活者支援給付金を月額5000円受け取れる場合、世帯で見ると月額1万円、年間で12万円もの収入になります。

老後生活における貴重な収入源の1つといえるでしょう。

なお、記事内でもお伝えしたとおり、老齢年金生活者支援給付金は申請しなければ給付金を受け取れません。

対象者には日本年金機構から案内とともに請求書が送付されますので、期日までに返送しましょう。

荻野樹