4. 最新の国家公務員年収、本府省勤務で総合職・大卒の年収は約570万円

農林水産省はじめとする行政府(各府省庁)、国の機関である立法府(国会)、司法府(裁判所)に勤務する職員を国家公務員と言います。

国家公務員は、どのくらいの収入を得ているでしょうか。今回は、本府省勤務の場合の給与例をご紹介します。

国家公務員の給与例(令和7年4月1日時点における給与の一例)

国家公務員給与

出所:人事院「国家公務員の給与制度の概要」

人事院のホームページにある「国家公務員の給与制度の概要」によると、国家公務員の給与は、俸給(基本給)とそれを補完する諸手当(手当及びボーナス)から構成されています。

特に聞きなれないのは「俸給」ですが、これは正規の勤務時間における勤務に対する報酬です。職務の複雑さ、困難さ及び責任の度合いに応じて定められます。

その職務の種類に応じて俸給表が定められており、俸給表には職務に応じて級が設けられ、それぞれの級に号俸が定められています。

この資料によると、本府省勤務で総合職・大卒の場合、初年度の年収は約570万円、一般職・大卒の場合は20万円少ない約550万円です。

なお、その後本府省勤務で係長に出世した場合、年収は約730万円、課長補佐級ともなると約930万円になります。

また2025年8月に人事院から発表された「本年の給与勧告のポイントと給与勧告の仕組み」の資料では、新たな人事制度の方向性として、採用後の役割や活躍に応じて給与が上昇し、職員の職務や公務への貢献にふさわしい給与水準を目指すとしています。

参考資料

長島 迪子