2. 【精神障害者保健福祉手帳】所持状況について
統合失調症や気分(感情)障害、てんかん、発達障害などがある方が対象である「精神障害者保健福祉手帳」には1級から3級までの等級があります。厚生労働省「令和4年生活のしづらさなどに関する調査」によると、令和4年で「精神障害者保健福祉手帳」の最も所持者数が多い年齢階級は、50〜59歳で24万5000人です。また、前回調査時の平成28年と比べて急増しているのは0〜9歳の年代で約4倍増えていることがわかりました。
所持者数が最も多い50歳代で次に多いのは40歳代です。精神疾患が長期化しているケースや、加齢による影響で症状が顕在化した人が多いことなどが考えられます。一方、0〜9歳の急増は、発達障害の社会的な認知度向上と早期診断・早期療育の取り組みが広がった結果、手帳を取得する人が増えたことが主な要因といえるでしょう。
次は、手帳保持者の等級割合についてみていきましょう。