3. 目標達成のためのポイント
老後資金づくりは、早く始めるほど積立期間が長くなり、毎月の負担を抑えられます。
積立額は家計に無理のない範囲で設定し、分散投資でリスクを抑えましょう。
年1回は資産配分を見直し、ライフステージの変化に対応することが大切です。
3.1 無理なく続けるための方法
積立が厳しいと感じたときは、中断する前に方法を見直しましょう。
iDeCoや企業型DCの併用、ボーナス時は追加投資する方法も有効です。
新NISAは積立額の変更や一時停止が可能なため、生活の変化に合わせて柔軟に調整できます。
こうした工夫を取り入れることで、無理のないペースで積立を継続でき、将来の安定した資産形成へとつながります。
4. まとめにかえて
資産3000万円を保有する目標は、早期から計画的な積立と投資をすれば、決して非現実的なものではありません。
とくに、非課税で長期運用が可能な新NISA制度を活用すれば、税金の負担を抑えながら資産を持てる可能性があります。
少額でもコツコツと継続していく姿勢が、安定した将来の土台になります。
なお、投資には市場の変動や社会情勢の影響によって価格が変動するリスクがあるため、あらかじめ理解が必要です。
制度を正しく理解し、金融庁や証券会社などの公式情報を参考にしながら、納得のうえで始めましょう。
参考資料
- 総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国2025年(令和7年)6月分(2025年7月18日公表)」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 金融庁「NISAとは」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融庁「資産形成の基本」
円城 美由紀