幼稚園から高校まで私立に通う場合、学校教育費は全ての学年で公立に比べて高くなっていますが、特に入学金などが含まれる「学校納付金等」の 割合が高いことが特徴です。
また、学校外活動費は受験準備をする学年に多くかかる傾向があり、公立の場合は中学3年生時の41万5821円、私立の場合は小学6年生時の76万4188円が最も多い金額となっています。上級学校への進学時には学校に支払う学費にプラスして学習塾の負担がかかることも意識しておく必要があるでしょう。
幼稚園〜高校まで全て私立の場合、全て公立に比べると約3倍の差が
幼稚園~高校まで全て公立の場合、学習費総額は540万0716円になるのに対して、全て私立の場合は1769万9339万円と約3倍の差となります。
小学受験や中学受験で名門私立大学付属の小・中学校に入学できた場合、その後の進学のハードルは外部試験に比べると高くないことを考えると、一般の受験勉強にかかる時間をスポーツや好きな分野の勉強に充てられるという利点もあります。
その機会を親としては提供したいという気持ちがあるでしょうが、大学卒業まで出費は続くことも視野に入れたうえで、私立教育を幼少期から受けさせるべきかを検討しましょう。
まとめ
親としては子供にはできる限りの教育機会を与えたいと思うのは当然です。ただ、身の丈に合わない学習費で家計が苦しくなるようでは元も子もありません。幼稚園や小学校から私立に行かせると学校へ支払う学校教育費が一気に増えますし、中学受験・進学に備えての学習塾などにかかる補助学習費もかなり負担になります。
小学校を私立にした場合はそのまま高校まで私立に通う可能性が高くなると思いますので、費用の総額を把握し、本当に無理なく通わせることができるのかよく考える必要があるでしょう。
参考:平成28年度子供の学習費調査 調査結果の概要(文部科学省)
LIMO編集部