2. 【夏のトラブル注意喚起】メッシュ付きの水着を使用する場合、穴が空いていることが直ぐに分かるものは避ける
国民生活センターのホームページでは、こういった事例回避のため、以下のアドバイスをしています。
2.1 消費者へアドバイス:挟まってしまった場合も無理に取ろうとしない
内容:
- インナーにメッシュ生地を使用した水着を子どもに着用させないようにしましょう
- 水着のインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まってしまった場合は、無理に取ろうとせず医療機関を受診しましょう
同センターが行った調査の報道発表資料によると、2010年に改訂された「子供用衣類の設計に関する安全対策ガイドライン」に、このような事故を防止するため、水着のインナー素材にはメッシュ形状素材は用いないことが記載されているそうです。
また、事例を受けメッシュを使用していない商品が広く販売されるようになってきた一方で、従来からのメッシュを使用した商品も販売されているそうです。
さらに、インターネットの普及により海外製品も簡単に手に入るようになりましたが、海外の製品は、日本国内のガイドラインが順守されておらず、事故発生の一因となっているとも伝えています。
同資料では一般的に穴が空いていると直ぐに分かる水着の例と、すぐには穴が開いているとわからない水着の例も写真を乗せて紹介しています。
また資料に「症例のものと同等の2mm前後のサイズの、穴が空いていると直ぐに分かるメッシュ生地が使われているもの」との記載があります。
国民生活センターのホームページでは、事業者への要望として「水着のインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まれる事故の再発防止のため、インナーにメッシュ生地が使われている水着が製造、販売されないことを要望します」と記しています。
楽しい水遊びが、悲しい事故につながらないよう、水着を購入する際は、インナーの素材を丁寧に確認することが必要です。
またインターネット通販では、写真だけでは分かりにくい場合があるため、素材をよく確認する等、一層の注意が必要といえるでしょう。