お金持ちに憧れて「どうしたらお金持ちになれるのか?」と考える人も多いと思います。いったいお金持ちはどんなことを意識しながらお金を使ったり、貯めたりしているのでしょうか。今すぐにお金持ちになるのは難しいかもしれませんが、お金持ちのお金に対する考え方を知ることから始めてみましょう。

お金持ちほどお金を大切に使う

お金持ちはなんでも好きなものに好きなだけお金を使っているイメージがあるかもしれませんが、実際のお金持ちはお金を大切にします。確かにお金がある分、一般の人に比べると簡単に大きな買い物をする決断はできるかもしれませんが、無駄なものだと思えば一円でも使うことはありません。

たとえばブランド品も流行り廃りのあるものではなく、母から子へ受け継がれるような質の良いバッグを選び、腕時計も市場価値があり転売したとしても値が落ちないようなものを好む傾向にあります。

お金持ちは「安い・お得だ」という目先の感情に流されずに、高価であっても長く使えるか、価値が長く続くものなのかということを日頃から良く考えているようです。

貯蓄をポジティブに楽しむ

貯蓄をするとなると自分の欲しいものや食べたいものを我慢して節約しなければいけないというイメージがあるかもしれませんが、お金持ちは貯蓄に対してもポジティブです。なぜ貯蓄をする必要があるのか将来を明るく考えて、前向きな理由が動機付けとなれば貯蓄も楽しくなります。

また、お金持ちは投資に対しても積極的で、仏コンサルティング会社キャップジェミニの「World Wealth Report 2018」によると日本人の富裕層(1百万米ドル [約1億円] 以上の投資資産を保有する人)のポートフォリオは以下のようになっています。

株式:30%
現金及び現金同等物:45%
不動産:11%
債券:10%
オルタナティブ投資:5%

世界の富裕層に比べると投資割合が低いのが特徴なのですが、それでも株式を30%保有しているなど、一般に比べると投資にも積極的と言えるでしょう。

お金持ちは「育てる投資」をする人が多い傾向にあり、デイトレーダーのように売買を繰り返すようなことはせず、株式投資なら安いところで購入して、目標株価になるまで待ちます。

安いところに狙いを定めて購入するのは難しいですが、例えばリーマンショック時など市場が冷え切った中、富裕層は優良な株が格安で購入できると大量に株を購入していました。

目先の利益に振り回されると投資も楽しくありませんが、長い目で自分が選んだ銘柄が成長していくのを応援するという心で投資するという思考が大切なようです。

お金はお金のあるところに集まる