秋の深まりとともに、公的年金の支給月である10月を迎えました。

ニュースで「年金」という言葉を耳にする機会が増える今、このテーマは現役世代にとっても避けて通れない課題です。

老後の収入の柱である年金について、厚生労働省が2025年7月4日にリリースした「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の約6割(43.4%以外)が、公的年金以外のお金が必要な状況にあることがわかりました。

公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

出所:厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況

公的年金だけで生活費を賄えない場合、就労収入や貯蓄の取り崩し、あるいは運用益などを活用することが必要です。

では、今のシニア世代は公的年金(国民年金や厚生年金)を実際にどれくらい受け取っているのでしょうか。

厚生労働省のデータをもとに確認していきましょう。