爽やかな風が心地よく、澄み切った秋空が広がる季節となりました。

10月、そして来月と祝日や連休が多く、旅行やレジャーを計画されている方も多いでしょう。

一方で、この10月は飲食料品の値上げ品目数が多い時期でもあります。

日々の生活費の出費がかさむと、せっかくのレジャー費用も削られかねません。

値上げが多い今こそ、家計のやりくりや見直しを考える良い機会です。

とくに年金生活を送る方にとって、支出をどう抑えるか、あるいは収入を増やす余地があるか、そして今ある資産をどこに置くかといった判断は非常に重要です。

では、皆さんは平均でどれくらいの年金を受給しているのでしょうか。

今回は厚生労働省や日本年金機構の調査データをもとに、「厚生年金と国民年金」の平均受給額を確認していきます。

60歳代から90歳以上までの「1歳刻みの平均年金月額」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 2025年度の「国民年金」と「厚生年金」の年金額例はいくら?

公的年金は、物価や現役世代の賃金動向を踏まえて毎年度改定される仕組みになっています。

2025年度は前年に比べて1.9%の増額となりました。

【最新版】2025年度「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

2025年度最新の「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

厚生労働省の「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によれば、モデル夫婦世帯(※1)の月額は2人分で23万2784円、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

夫婦がともに国民年金を満額で受給する場合、その合計は月13万8616円となります。

では、この改定後の年金額が実際に反映されるのは、どの支給分からになるのでしょうか。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額