参考までに「国立青少年教育振興機構」が、2018年8月に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」を見てみると、「1週間のうちで塾がある日はどれくらいありますか?」という問いに対し、小学1~4年生の間はほぼ7割の家庭が「通っていない」と答えているのに対し、小学校5年生、6年生では「1 ~2日」と答えた家庭が約3割、「3~4日」と答えた家庭が約1割となりました。

この結果から推察すると、小学校高学年で塾通いをスタートさせる家庭が多い、ということになるかもしれません。ちなみに中学2年生になると、「塾に通っていない」と答えた家庭は約4割。つまり半数以上の家庭が塾に通うようになる、ということなのです。

ただし、「周りが通っているから」「なんとなく通わせておけば安心だから」という理由で通わせるのはいかがなものでしょうか。やはり、何か明確な目的を持って通わせてあげないと通う本人も苦痛でしょうし、お金と時間の無駄になってしまうと思いませんか?

「ただなんとなく通わせてみたけれど、結果、よかったかな」となればいいのですが、そうはいかない場合もあるのが現実です。

「何を得られるか」が大事

塾も習い事の一環として考えるのなら、そこから子どもが何を得ることができ、何を学ぶか…それが一番大切なのだと思います。

知識を深める、学習能力や学習習慣を身につけるなど、もちろん塾に通うメリットはたくさんあります。それらのメリットが今の我が子に本当に必要か、また考えている塾が我が子の性格に合っているか、しっかりと親が考えた上で、子どもの塾通いをどうするかを考えてあげられればベストですね。

参考:「青少年の体験活動等に関する意識調査(平成28年度調査)」(国立青少年教育振興機構)

大中 千景