株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、一時20,500円目前まで迫る
2019年1月9日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,427円(+223円、+1.1%) 3日続伸
- TOPIX 1,535.1(+16.6、+1.1%) 3日続伸
- 東証マザーズ総合指数 896.4(+8.9、+1.0%) 4日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,202、値下がり銘柄数:861、変わらず:65
- 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
- 昨年来高値更新銘柄数:1、昨年来安値更新銘柄数:3
東証1部の出来高は13億751万株、売買代金は2兆3,104億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。前日に続き、米国株の続伸を受けた買い戻しが優勢となりましたが、貿易摩擦を巡る米中次官級協議の進展を見守る模様眺めムードも強かったと見られます。売買代金は2兆円を超えたものの、盛り上がりに欠けた商いでした。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。後場の序盤には一時+290円高まで上昇して20,500円目前まで迫りましたが、その後は上値が重くなりました。結局、+1%超高となる3日続伸で引けています。ちなみに、終値で3日続伸となるのは、昨年11月22日~12月3日に記録した7日続伸以来のことです。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日続伸となりました。
東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は連日の1,000億円超え
東証マザーズの出来高は8,172万株、売買代金は1,332億円となり、いずれも前日より増加しました。前日に続き個人投資家の物色意欲に改善の兆しが見られ、売買代金は1,000億円を大きく上回りました。
また、総合指数も4日続伸で引けています。取引時間中には一時900ポイントを回復する場面もありましたが、今後は引き続き、個人投資家の物色意欲の回復が大きなカギになると思われます。
ダイキン工業やパナソニックが大幅上昇、ソフトバンクは7日ぶりの反落
個別銘柄では、ダイキン工業(6367)が大幅上昇となり、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)なども続伸となりました。
また、主力医薬品株が総じて買われ、テルモ(4543)、アステラス製薬(4503)、武田薬品工業(4502)、エーザイ(4523)などが軒並み大幅高となっています。
その他では、主力ハイテク株の一角が買い戻され、パナソニック(6752)が大幅高となったのを始め、三菱電機(6503)、日立製作所(6501)、京セラ(6971)なども堅調に値を上げたのが目を引きました。
一方、ファーストリテイリング(9983)が続落となり、KDDI(9433)も冴えない値動きとなりました。
また、ソフトバンク(9434)が7日ぶりに反落となり、公開価格(1,500円)への回帰が再び足踏みとなっています。
その他では、ハイテク株では日本電産(6594)が続落となり、アドバンテスト(6857)が大幅下落となったことが注目を集めました。
新興市場(東証マザーズ)では、サンバイオ(4592)が急騰して株価が10,000円を超え、そーせいグループ(4565)も連日の急騰となりました。また、メルカリ(4385)も値を上げています。一方、フリークアウト・ホールディングス(6094)やシェアリングテクノロジー(3989)などが急落しました。
葛西 裕一