来月8月15日は年金支給日ですが、「年金だけでは、日々の暮らしに少し不安を感じる…」と思われる方もいるのではないでしょうか。そんな中、公的年金の上乗せとして給付される「年金生活者支援給付金」の制度はご存じでしょうか。

給付金には種類がありますが、本記事では特に65歳以上のシニア世帯と関わりの深い「老齢年金生活者支援給付金」に焦点を当てて解説します。この制度は、一定の要件を満たせば年金にプラスアルファの収入をもたらします。厚生労働省の最新情報をもとに、2025年度の支給額、対象者の確認方法、そしてスムーズな手続きについてやさしく整理してお伝えします。

1. 【老齢年金生活者支援給付金】どんな人が支給される?

以下の3つの要件をすべて満たす場合、老齢年金生活者支援給付金の支給対象となります。

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前生まれの方は88万7700円以下(※)

老齢年金生活者支援給付金の判定に、障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません。

1956(昭和31)年4月2日以後に生まれた方で78万9300円を超え88万9300円以下である方、1956年4月1日以前に生まれた方で78万7700円を超え88万7700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。