2. 4万円をはさみ小幅な値動きが続く
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6月中旬にローソク足の実体が200日移動平均線を抜けたことで、25日線、75日線とともに主要な移動平均線を上抜けました。その後はこれらの移動平均線に下値をサポートされるように上昇し、6月27日、30日には終値ベースで4万円台を回復していました。ただしその後は4万円を割り込むと狭い範囲でもみ合う動きになっていました。先週も3万9500円~4万円の幅で小刻みな動きでした。
今後の展開はどうなるでしょうか。4万円が上値抵抗線となり、なかなか一段上のステージに上がれない状況です。まずは今週、4万円台回復に期待したいところです。上値メドは6月30日の高値(4万852円)あたりです。逆に25日線を割ると3万8000円程度までの調整もあり得ます。そうなるとまたもみ合いのチャネルの中に戻ってしまいます。チャネルを下抜けすると大きく調整することになります。ただ、直近の押し安値である5月22日の安値(3万6855円)までは若干距離があるので、しばらくは高値圏でのもみ合いが続きそうです。
参考資料
下原 一晃