1. 日経平均は3連休前に持ち高整理で小幅安

2025年7月18日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比82円08銭安の3万9819円11銭となりました。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、日本株も反発が期待されました。朝方には心理的節目となる4万円台に一時乗せる場面もありましたが、翌日からの3連休を前に持ち高整理や利益確定の売りが次第に優勢になり、引けにかけては下げました。また、20日に参院選を控えていることから、結果を見極めたいと考える投資家も多かったようです。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。20日に投開票が行われた参院選は自民、公明両党の議席が計47議席にとどまり、石破茂首相が勝敗ラインに掲げた「非改選あわせて与党過半数」に必要な50議席はクリアできませんでした。一方で、国民民主党は改選4議席から17議席に、参政党は改選1議席から14議席に大きく伸ばしました。

与党が敗れたことで懸念されるのは株価の下値圧力が増すことです。特に海外投資家は政治が不安定になることに敏感で、週初から売りに回ることが考えられます。実際に、過去の参院選後の相場の動きを見ると、与党が過半数を割った年には、その後の100日間で1割以上下落した例もあります。

一方で、過半数を割ったとはいえ僅差だったことから、「想定していたほどの大敗ではない」との見方もあります。ただ、自民党内では「石破おろし」の動きも出ており、予断を許さない状況です。当面は、積極的に買いに回る材料もなく、しばらくは上値の重い展開になりそうです。

21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前週末比19ドル12セント安の4万4323ドル07セントで終えています。米国と欧州連合(EU)が貿易交渉の合意に向けて詰めの協議を行っているものの、依然として不透明感があります。EUが対抗措置をとる準備を進めているとの報道もあります。トランプ米大統領をはじめ、要人の発言などで相場が急に動くこともあるので注意が必要です。

当面は、積極的に買いに回る材料もなく、しばらくは上値の重い展開になりそうです。

日経平均株価

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