1.1 国民健康保険(国保)

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国保は市区町村が運営する保険制度で、自営業者や無職の人などが加入対象です。定年退職後は、原則国民健康保険に加入することになります。

国保の保険料は、世帯の加入者数や前年の所得によって決まります。

加入者数が多いほど、また前年の所得が多いほど保険料は高くなります。

1.2 健康保険の任意継続(社保)

勤務先の健康保険に継続して2ヶ月以上加入していた場合、退職後最長2年間は勤務先の社保に任意で加入できます。定年退職時も同様で、在職中に加入していた健康保険組合などに申し出れば継続加入できます。

社保の保険料は退職時の標準報酬月額を基に計算しますが、勤務先と折半していた保険料が全額自己負担となるため保険料は大幅にアップします。

保険料は原則2年間変わりません。

ここまで、定年退職後に加入する2つの健康保険制度について解説してきました。次章では、国保と社保のメリット・デメリットやケース別のお得な健康保険制度について解説します。