今の世の中、なかなか手取り収入をふやすのは簡単ではありませんよね。そんな中で副業を解禁する企業のニュースもちらほら…。「私も副業してみようかな」と思う人も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、何を副業にするのか考えるところから、副業の始め方までをご紹介したいと思います。
自分の「何」がお金になるか考えてみよう
まずは、「何を副業とするのか」ということを考えなくてはなりません。こう言われると、立派な事業計画を考えなくてはならないかのように重く受け止めてしまい、「私には何もできない」と思ってしまう人もいます。しかし、新しく事業を立ち上げて経営者になろうというわけではないので、肩の力を抜いて気楽に考えてみてください。
自分のどんな能力、どんな才能が副業になるのか、何も思いつかないという人はインターネットで検索すればいくらでも事例が出てきます。今は誰でも先生になれる時代。ちょっと調べてみると、色んな人が色んなスキルを教えています。
たとえば、Excelが得意な人なら「Excel講座」を開いてもいいですし、プログラミングやVBAが得意な人は初心者向けにVBAを教える講座を開講していたりもします。また、趣味と副業を兼ねたいという人は、手芸のアクセサリーを売っていたり、ヨガのインストラクターとして働いていたりします。
自分が「コレが一番得意!」というものでなくても、他の人から求められる才能や能力はあるものです。「一番得意なものじゃなきゃダメ」と思わずに、まずは「ほかの人より得意かも」「ほかのことをやっているよりも楽しい」と思えるようなことを探してみましょう。好きなことでないと続きませんから、趣味と実益を兼ねられるようなことがいいですね。
マーケットのリサーチを怠らないこと
さて、いくつか「コレならできるかも」と思えるような候補が見つかったことと思います。次にやっておきたいのは、マーケットのリサーチでしょう。「やりたいこと」でお金を稼ぐには、どのくらいのレベルが求められるのかをしっかりリサーチしておく必要があります。
たとえば、先の例で言えば「Excel講座」と言ってもどのくらいまで教えたらいいのか、どういう内容にするか、資料はどう作るべきか、授業の内容や時間の割り振りはどうしたらいいかなど、考えなければならないことはたくさんあります。
また、その業界の中でもトレンドがありますし、流行り廃りもあります。たとえば、手芸のアクセサリーを販売することをとっても、一時期はAというサイトで出店するのがよかったけれど、新たな規制ができたとか決済トラブルがあったなどでBというサイトにお客さんが逃げているというパターンですね。Aだけで出店していてもあまり多くの人に見てもらえないということになりますし、効率が悪くなってしまいます。
また、相場を知ることも非常に重要です。最初に報酬や価格の設定を誤ると、なかなか軌道修正できなくなってしまいます。こうしたリサーチをしっかりして、ある程度具体的なプランを練っておかないと、副業を軌道にのせるまでにかなり時間がかかってしまうでしょう。
リサーチしたうえで自分が生き抜く道を考える
こうしたリサーチの結果を踏まえて、自分がどのように生き抜いていくかを考えることも大事です。自分をブランディングする感覚に近いですね。ただ単にアクセサリーを作るのではなく、自分のカラーをどう出していくか。ここがしっかりできないと、固定ファンはついてきません。固定ファンがいなくてもいい仕事もあるのですが、いたほうが心の支えにもなりますし自分のモチベーションにもつながります。
自分と、同じ業界で同じような仕事をしているほかの人とを差別化するために、どんなスキルが必要か、どんなアウトプットが求められているのかを考えることが非常に重要です。
まだそれほど多くの人が参入していない業界、仕事であれば、しばらくはそれほど工夫をしなくても生き延びられるでしょう。しかし、どの業界でもキャッチアップしてくる新興勢力はいるものですし、そういう人たちは同じように自分を差別化することを考えているわけですから、あっという間に追い越されてしまう可能性もあるわけです。
一度追い越されてしまうと、取り戻すには大変な労力と時間が必要となります。最初からすべての手の内を見せるのではなく、新興勢力が台頭してきたら自分の特色を小出しにしていくのもいいですね。いずれにしても時代の流れは速いので、トレンドがどうなっているかというのは常にウォッチしておく必要があります。