5. まとめにかえて
交通事故は、「まさか自分が」と感じるかもしれませんが、残念ながら誰にでも起こりうる身近なリスクです。
警察庁のデータを見ると、全国で年間約29万件、つまり約1分49秒に1件という高い頻度で発生しています。特に7月以降は死者数が増加傾向にあるため、いつも以上に注意が必要です。また、75歳以上の高齢ドライバーは死亡事故率が75歳未満の約2倍と高く、特に「単独事故」の割合が多いという特徴も見られます。こうしたリスクに備えるためには、対人賠償に限定された自賠責保険だけでは不十分な場合が多いため、車両保険や人身傷害保険など、ご自身の状況に合わせた任意保険への加入や見直しが非常に重要になります。
ぜひ、この機会に保険の補償内容を確認してみてはいかがでしょうか。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
CFP®認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/J-FLEC認定講師
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。ファイナンシャルプランナーとして独立後は公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。マネースクール講師としても活動し、社会保障、リタイアメントマネジメント、NISA、iDeCoを含む資産運用など、お金に関する幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMOマネー編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定講師として、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。(2025年12月16日更新)