5. 【2025年度の年金額例】6月支給分から前年度と比べどれくらい増えた?
厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2025年度の年金額例は以下のとおりです。
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(1人分)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)
2025年度の年金は、前年度に比べて国民年金が月額で1308円、厚生年金が4412円の増額となり、全体として1.9%の引き上げが行われました。
国民年金の月額6万9308円は、40年間保険料を納めた場合に受け取れる「1人分」の満額です。
一方、厚生年金は、標準報酬月額45万5000円(賞与含む)で40年勤務した男性を想定したモデルケースで示されており、この金額には老齢基礎年金も含めた「夫婦2人分」の合計額が反映されています。
なお、冒頭でお伝えしたように、改定後の新しい年金額は、6月支給分から適用されています。
5.1 次回の年金支給日は「8月15日」!年金の改定は6月支給分から
公的年金は、偶数月の15日に2ヶ月分がまとめて支給される仕組みになっており、支給日が土日や祝日にあたる場合は、その直前の平日に繰り上げて支給されます。
2025年度は、「6月」の支給分から新しい金額で支給されることになり、以降の支給分についても、改定後の金額が反映されて振り込まれます。
6. 自分がどのくらい年金を受け取れるのか確認しておこう
本記事では、現在のシニア世代が受け取っている年金の平均月額や、2025年度における具体的な年金支給額の例を紹介していきました。
すでに年金を受給している方には、6月の支給にあわせて「年金振込通知書」や「年金額改定通知書」が送付されているため、届いた世帯は必ず内容を確認しておきましょう。
一方で、まだ年金を受け取っていない現役世代の方は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用することで、将来の受給見込み額を把握できます。
年金は老後の大切な収入源となるため、早めに確認し、将来に向けた準備を進めておくことが大切です。
参考資料
中本 智恵