5. 「ゆとりを増やす工夫」できることから検討を

年金生活者支援給付金は、年金に上乗せして支給される制度で、所得の少ない方を対象に生活を支える役割を果たしています。生活にゆとりを持たせるためには、給付金に加えて、資産運用や家計の見直しなど、できる範囲で工夫することもひとつの方法です。たとえば、余裕資金を使って分配金が得られる投資を行えば、日々の家計に少しずつゆとりが生まれる可能性があります。

65歳以上の年齢階級別就業率の推移(2013年~2023年)

65歳以上の年齢階級別就業率の推移(2013年~2023年)

出所:総務省統計局「高齢者の就業(労働力調査、OECD.Stat)」

また、体調や希望に応じて、無理のない範囲で働き続けることも、選択肢のひとつです。
総務省統計局によると、2023年時点で「65~69歳」の就業率は約52%と、約半数の方が何らかの形で働いていることがわかりました。「70~74歳」でも約34%でおよそ3人に1人、「75歳以上」でも約11.4%でおよそ1割以上の方が就業しており、シニア世代の働き方の多様性が広がっています。生活費の見直しでは、通信費や光熱費、保険料など、無理なく減らせる部分から始めるのがおすすめです。

参考資料

村岸 理美