2. 保有資産の分散でリスクを軽減
預金保険制度の保護範囲を超えた預金をリスクから守るには、複数の銀行に資産を分散することが有効です。
これにより、万が一の破綻時にも保護される上限を各行ごとに適用できるため、損失を抑えられます。
2.1 ペイオフ制度を活かすため分散管理
万が一に備えて大切な資産を守るためには、預金の分散管理を検討しましょう。
一つの金融機関に全額を預けるのではなく、複数の銀行に分けて預ければ、預金保険制度による保護を最大限に活かせます。
2.2 銀行ごとの特典やサービスを活用
預金を複数の銀行に分散することは、ペイオフ対策になるだけでなく、銀行ごとのサービスや特典を活用できます。
銀行によって提供される金利、手数料の優遇、ポイント還元、キャンペーンなどは異なるため、自分に合ったメリットを受けられる機会が広がります。
銀行との関係を一行に集中させず、複数の金融機関と良好な関係を築けば、選択肢が広がり、将来的な金融リスクにも柔軟に対応できる体制が整うでしょう。
3. 預金が1000万円を超えたら?預け方を見直してみよう
預金が1000万円を超えた時点で、資産管理の見直しを始めるひとつの節目としましょう。
ペイオフ制度の上限を意識しつつ、リスク分散、資産配分、投資の検討など、資産を守る・育てる視点が求められます。
安心して資産を保全、運用するためにも「預け方」を見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
- 金融庁・預金保険機構「預金保険制度(ペイオフとは?)」
- 金融庁「預金保険制度」
円城 美由紀