新卒で入社した会社が、思っていた雰囲気とは違ったり、他にやりたいことが見えたりしてくるのは不思議なことではありません。社会人経験がない状態で、いくら会社のことを知ろうとしても限界がありますし、最悪な場合は入社してみたらブラック企業だったということもあるでしょう。

新卒で入社した会社を辞めるのは勇気が必要かもしれませんが、1日の大半を過ごす会社を違和感を持ちながら続けるのはもったいないのではないでしょうか? ましてや激務であっても年収が良いなど妥協ができる点がないのなら、無理をして続ける必要はないと思います。

転職でメリットがある場合もあるので、今の会社で悩んでいる方は新年を期に本当に自分がなりたい姿やライフスタイルを考え直してみましょう。

会社はあなたの全てではない

筆者自身も1度転職を経験しましたが、新卒で入った会社を辞める時はかなり悩みましたし、上司や先輩からも考え直すように何度も止められました。

辞める前は「本当に辞めて良いのか?」と自分を追い詰めましたが、結局自分がいなくなっても代わりの人はいくらでもいますし、会社は回っていきます。

ノルマが厳しかったり、残業が多かったりする企業ほど上司の圧力もあり、辞めにくく感じるかもしれませんが、会社はあなたのすべてではありませんし、同じ会社で働き続けることは義務でもありません。

残業が多い職場で上司のパワハラもあり、辞めたくても辞められず、命を落とすという悲しい事件もありました。真面目な若い人ほど新卒で入った会社だけがすべてだと思ってしまいがちですが、一つの企業にこだわらなくても良いということをまず知ることが大切です。

転職して年収アップや待遇改善も

転職には、上記のようにライフスタイルを充実させるために働きやすい環境の転職先を探すこともありますが、年収アップを狙って転職を目指す場合もありますよね。

転職情報サイトdodaによると、20代後半で転職する時が一番金額アップ率が高いとのことです。業種別の平均金額アップ率では1位が専門商社、2位が人材サービス、3位が金融となっており、平均して15%ほど上がっているようです。

企業や業種によっては年収の限界値があり、どんなに優秀な人でもその限界値を超えることは難しいようです。そのため、就活時期が就職氷河期で思っていた企業に入社できなかった人は、実力が伴っていることが前提でしょうが、本来狙える年収の企業に売り手市場の今こそ挑戦すべきかもしれません。

また、今すでに優良企業に務めている場合は、より条件の良い会社を探していくことで自信やモチベーションアップにもつながり、仕事で楽しく充実した時間を過ごせるのではないでしょうか。

※「転職で年収アップするのはこんな人」(doda)

「年収と働きやすさ」のバランスが大事