たとえば、「飲み会は3回誘われたら1回行くというペースを守る」とか、「ランチは500円まで」とか、自分がお金を使いやすいポイントに絞ってルールを設けると、ルールが多すぎてストレスになる、という事態を避けつつ、効率よく無駄遣いを減らすことができます

出費に関して言えば、膨らみやすいのが食費と娯楽費、そして通信費です。食費が膨らむというケースは、一人暮らしの人に多い傾向です。どうしても自炊するクセがつかないとか、人とごはんを食べたくて外食してしまうとか、そういうパターンが多いですね。

また、娯楽費も、金銭感覚を共有できる友人や恋人と付き合っている分にはいいですが、そうではない場合に膨らみやすくなります。また、趣味にのめり込みすぎて、ついお金をつぎ込んでしまうという人も、娯楽費や趣味のお金が膨らんでしまいがちですね。

意外と盲点なのが通信費。筆者もそうなのですが、通信費だけはなかなか節約できないんですよね。筆者の場合、大手キャリアの契約でインターネット代、スマートフォン代、タブレット代をまとめていて毎月1.5万円ほどの出費になっています。

さらに、動画配信サービスを3社利用しているため、それだけで月に3500~5000円ほど。一時的にもう1社契約することがあるので、その月は5000円以上の通信費が、ネットやスマホ代以外でもかかってきている計算になります。

筆者の友人は、格安スマホに切り替えて月2500円、ネットも5000円で済むようになり、通信費が半分になったと言っていました。通信費の見直しは非常に効果が出やすいので、ぜひ一度試してみてください。

自然とお金が貯まる仕組みをつくろう

計画を立て、どうすれば1年で100万円貯まるかという道筋が見えてきたら、お金が貯まる仕組みをしっかりと作っておきましょう。貯金の基本ともいえる「先取り貯蓄」の仕組みをつくっておくのです。

どうするかというと、自動積立預金のサービスがある金融機関で口座を作る、もしくはすでに自動積立預金のサービスがある金融機関で口座を保有している場合は、自動積立預金のサービス利用を開始する手続きをしましょう。

サービスが利用できるようになると、毎月いつ、いくらを定期預金に入れるかという設定ができます。この設定が終われば、翌月もしくは翌々月から自動で積立を開始してくれます。

指定した日に指定した金額を自動で、普通預金口座から定期預金口座に移し替えてくれるので、手間も時間もかかりません。最初に手続きや設定をしておけば、後は自動で積立貯金ができるのです。まずはこのしくみで、毎月3.3万円を確実に貯めるようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。今年こそは貯金しようと思っても、毎年なんとなくうまくいかずに「今年もお金貯まらなかったな」と思って終わる年末はもう終わりにしましょう。着実に貯められる年にするためにも、まずはしっかり計画を立てて取り組んでみてくださいね。

大塚 ちえ