5. 【注文住宅建築費に関する統計】全国の注文住宅建築費は平均3415万円という結果に(土地代を除く)

一生のうち、何度も経験することではない住宅の購入。

購入を決めた人も、土地代や建築費、諸費用を含めると、その費用が高額になるため、慎重に調べる方がほとんどではないでしょうか。

株式会社リクルートの住まい領域の調査研究機関・SUUMOリサーチセンターが公表した「2024年 注文住宅動向・トレンド調査」結果では、建築費や土地代の上昇傾向が示されています。

その結果、全国の建築費は平均3415万円となり、前年より229万円の増加。土地代は平均2331万円となり、こちらも前年より186万円の増加となっています。

なお、特に費用が高い首都圏の建築費は平均3943万円となっています。

5.1 注文住宅の建築費用(土地代を除く)建築者(全国/無回答および0円回答者を除く)

建築者は調査時点から1年以内に戸建を建築した人で、建築費用、土地の有無など聴取。インターネット調査により全国の建築者1540人、このうち首都圏以外は有効回答1181人。

注文住宅建築費

出所:「2024年 注文住宅動向・トレンド調査」/(株)リクルート調べ

続いて、土地代についても見ていきましょう。

5.2 注文住宅の土地代 建築者(全国/新規土地取得者)

建築者(全国/新規土地取得者)の土地代は平均2,331万円。前年より186万円増加、2020年から増加が続く。

注文住宅建築費

出所:「2024年 注文住宅動向・トレンド調査」/(株)リクルート調べ

同調査によれば、注文住宅の建築費用、土地代共に過去最高になったことがわかりました。

近年、建築費は資材価格の高騰や人件費の上昇、円安の影響などにより継続的に上昇していることもこの結果と関連していると考えられます。

また、土地代については、「都心部や利便性の高いエリア」の需要が引き続き高いこともあり、地価の価格が上昇していることも背景にあるでしょう。

住宅の購入に際し、ローンを組む人も多いと思います。

この調査結果も踏まえ、これから家を建てる、購入する予定のかたは、あらかじめ予算計画を丁寧に立てておくことを検討してみてください。

参考資料

長島 迪子