秋風が心地よく吹き抜ける9月。新しい季節の始まりは、ふと自分の「今」と「これから」に目を向けたくなる時期です。

そんなとき、生活や将来を考えるうえで欠かせないテーマのひとつが「お金」です。なかでも基準となるのが「日本人の平均年収」。厚生労働省の調査によると、日本の平均年収は約460万円ですが、性別や年代によって大きな差があることもわかっています。

今回は、国税庁の最新データをもとに、日本人の平均年収の実態を詳しく見ていきます。男女別・年代別の年収を確認しながら、「自分は平均と比べてどのくらいなのか」を一緒に考えてみましょう。

1. 日本の「平均的な年収」は460万円

国税庁が公表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、1年間を通して勤務した給与所得者は約5076万人で、そのうち男性は約2887万人、女性は約2189万人でした。

平均年収は約460万円とされています。

平成26年の平均年収は421万円でしたが、その後は概ね上昇傾向にあり、令和4年には400万円台後半となり、令和5年には460万円に到達しました。

ただし、平均年収は年代ごとに大きな差があるため、次章では年代別の平均給与を詳しく確認していきます。