シニアにとって収入の柱となる公的年金。2025年度は1.9%の増額となり、次回の支給日が8月15日となっています。
物価高が進み、モノやサービスの値段が上がっていることを感じやすい今、老後の暮らしについて不安を抱える人も少なくないでしょう。
では、今のシニアは年金以外にどのような生活資金源があるのでしょうか。本記事ではランキング形式で見ていきます。
記事の後半では、70歳代が受給する年金額や貯蓄額についても見ていきましょう。
1. 70歳代「年金以外の生活資金源」ランキング
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、70歳代二人以上世帯が「老後における生活資金源」として回答した結果は以下のとおりとなりました。
1.1 生活資金源ランキング
- 公的年金:87.3%
- 企業年金、個人年金、保険金:32.6%
- 金融資産の取り崩し:30.8%
- 就業による収入:19.7%
- 利子配当所得:13.2%
- 不動産収入(家賃、地代等):5.3%
- 国や市町村などからの公的援助:4.9%
- こどもなどからの援助:1.7%
- その他:5.0%
公的年金以外の生活資金源として高かったのが、「企業年金、個人年金、保険金」の32.6%となりました。
公的年金以外に、民間の保険会社が販売する個人年金保険をかけているという人も少なくないでしょう。
その次が「金融資産の取り崩し」の30.8%となっています。就業による収入で生活する人は19.7%なのですね。
年金以外では第2位となった「金融資産の取り崩し」ですが、実際に今の70歳代はどれほどの資産を保有しているのでしょうか。