<結婚すると、自分のために使える時間が大幅に削れてしまい、やりたいことも出来なく
なってしまうから。また、3次元よりも2次元の女の子のほうが大好きだから(※自分は2
次元の女の子と既に結婚している)(男性)>

<一緒に住むのだるいし、子供できたら金かかるし、相続とか税とかめんどいし…(男性)>

<ジャニーズのタレントさんにリア恋だから(女性)>

<今のところ、自分の性格に問題がありすぎて一生同じ誰かと過ごせる気がしないから。け
ど料理や洗濯が苦にならない性分なので、働いたりするより家事をこなす方が自分に合っ
ている気はするので、結婚したい気持ちもある(女性)>

「結婚したくない」理由を語る男女の方が、より具体的にその理由を語りたいという熱量が感じられました。

この調査は今回が初めてなので過去との比較はできませんが、3年前、20歳~49歳までの未婚男女に対して行われた内閣府の調査では、「結婚はした方がよい」「結婚は必ずすべき」と回答した男女の割合は65.5%でした。

この結果を踏まえれば、上の世代との結婚願望に大きな変化が起こっているわけではなさそうです。

「自分の家庭環境」や「親の夫婦仲」は結婚観に影響を与える?

同調査では、育った家庭環境と結婚願望の密接な関係を感じさせる項目がありました。

800人の男女に「自分が育った家庭と同じような家庭を築きたいと思う」と回答したのが、50.6%。「思わない」が49.3%。ほぼ半々に分かれています。

自分の育った家庭環境と同じ環境を築きたいグループでは「結婚したい」が9割に迫り、「子どもがほしい」の割合も9割を超えています。

自分の育った家庭と同じ環境を望まないグループでは「結婚したい」が6割。「子どもが欲しい」は6割強。

つまり、自分の育った環境を肯定的に考えるグループの方が、結婚願望や子どもを持つことへの思いがより高くなっています。

調査の質問にある「育った環境」というのは、様々な要素が含まれると思われますが、親の夫婦仲や、家庭の雰囲気、教育方針などによって結婚願望が大きく左右される可能性があると推測できるのではないでしょうか。

今回は、17歳~19歳男女の結婚観についてお届けしました。

恋愛の延長線上に結婚があり、さらにその先に子どもを持つという結婚観はまだまだ主流となっているようです。

「今の若者は…」と批判めいたことを言いたくなるとき、「果たして自分たちの若かった頃が普通だったのか」と考える必要がありそうです。

【参考】

北川 和子