よく夫婦げんかをしても仲良しな夫婦というのは、それだけ仲直りの経験をしているということ。
アンケートの結果によれば、仲直りのきっかけとして、3割超の男女は「夫婦が同時に謝る」と回答しています。また、「夫から謝る」は43.5%。「妻から謝る」のダブルスコア以上の差をつけています。
ちなみに、どんなに夫婦げんかをしても「相手がパートナーでよかった」と思っているのは男女ともに95%前後と圧倒的多数!
「夫婦げんかは犬も食わない」ということわざがあります。よそ者が夫婦げんかの細かい内情を知ることはできないし、他人の仲裁や口出しは無用という意味ですが、まさにそのことわざを証明するような結果となっています。
ささいなけんかには「日常の不満が顕在化」しやすいから…
昔、極楽とんぼの加藤浩次さんが真夜中のラジオ番組で語っていた夫婦げんかの話で心に残っているものがあります。
奥さんが作ったカレーの味を「ヘンな味」と言ったことがきっかけでけんかが勃発。2週間にわたり険悪な状態が続いたあと、自分から謝って最後にぎゅっと抱きしめキスをして仲直りをする……というエピソードでした。
当時、結婚に対してささやかな恐怖感を抱いていた筆者に対し、このエピソードはいくつかの教訓を提示してくれました。
・ささいなことから始まるけんかほど、日常の積み重なった不満が顕在化する。
・夫と妻、どちらか一方が家庭の外で成功していても、こと夫婦関係においては社会的な地位は関係ない。
・お互いを決して見下さず、感謝と愛情を日常的に伝え合うことは、夫婦関係の骨組みとなるもの。ケンカしたら折れることも大切。
「けんかから仲直りへのルーティン」を作るのは、他の誰でもない当事者夫婦の2人。ささやかな努力を積み重ね、居心地の良い関係をキープしたいものです。
北川 和子