「説明会のときは想像と違って、すごく感じがいい先生ばかりでした。それなのに、しばらく経っても娘がまったく慣れてくれなくて。夜泣きもひどくなりました。たまたま保育士である義姉と話す機会があって教えてもらったんですが、どうやらその先生も園も評判が悪いらしく。お気に入りの子ばかり抱っこして、ほかの子はほとんど放置とか。さらに罵倒するようなことを言うときもあるそうです。そういう先生は、まだ言葉を話せない小さい子クラスに回されることも多いらしい。親に告げ口できないから…確かにうちの子の連絡帳って、あんまり子どもの様子が書かれてなかったんですよね」

さらにBさんは、送りのときにこんな様子も目撃したそうです。

「うちの子より少し大きいお兄ちゃんでしたが、ママと離れるときに泣いていたんです。そしたら、その先生が『泣くのはかっこ悪いんだよ!やめなさい』と一喝していました。小さい子どもが別れ際に泣くなんて、当たり前ですよね。しかも担任でもないのに。そのママと園の外で会ったので『休み明けは大変ですよね』って声かけてみたら、『ね~!それにうちの子は私と離れることよりも、あの先生に会うのが嫌だって泣いてるんだけど…』って言っていて。さらに『描いた絵とか見て、○○ちゃんは上手なのにあなたは下手くそとか、けなされることもあるらしいですよ』と聞いて驚きました」

プロである以上、どの子も平等に扱ってほしいですよね。多くの保育士さんは「ママと離れるのは寂しいよねぇ」といったように子どもの気持ちに寄り添ってくれているはずですが、身近な先生から日常的にこんな言葉をかけられていたら精神的に負担がかかってしまうのも無理はありません。

ママたちの希望「本当は保育園も選びたい」

もちろん悪い保育園ばかりではありませんが、このように嫌な思いをしたママたちもいるのですね。「保育園が見つからないと、仕事復帰できない」という弱みにつけこんでいる気がして、同じ母親として腹立たしい気持ちにもなります。実際に足を運んで見学することはもちろん大切ですが、もう少し保育園が選びやすくなればいいなと願うばかりです。

桜井 まどか