2.2 「年代別」二人以上世帯の平均貯蓄額
続いて、二人以上世帯の平均貯蓄額を年代別に見ていきます。
各年代において、単身世帯よりも高額な貯蓄額となっていることがわかります。
二人以上で生活しているため、単身よりも多くの備えが必要なことが理由の一つと考えられます。
3. 家計や資産全体のバランスを把握することからはじめましょう
現在の日本では、富裕層が約2.75%、超富裕層が約0.21%とされており、ごく少数の限られた世帯のみが該当している状況です。
それゆえに憧れる方も多いでしょう。
しかし最近は、「いつの間にか富裕層」という新しい層が誕生しており、投資などで資産形成している世帯が、知らぬうちに富裕層の仲間入りを果たしているケースが見られます。
ただし、資産運用は利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクが伴います。
富裕層や超富裕層を目指し、資産運用を検討されている方は、まずは家計や資産全体のバランスを把握しておくことが大切です。
投資による資産形成を取り入れるのも一案ですが、金融商品ごとに異なる特徴や市場の動向をよく確認したうえで、家計の余剰資金を用いて検討するようにしましょう。
参考資料
木内 菜穂子
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会認定AFP、一種外務員資格(証券外務員一種)、日本商工会議所簿記検定試験2級、年金アドバイザー3級。JAバンク(金融窓口業務)や税理士事務所、また医療系公益財団法人で社会保険関係・給与計算関係・雇用保険関係・福利厚生関係などを行う。結婚を機に退職し、現在は自分らしい働き方を探し金融系・保険関係ライターとして執筆活動中。お金に関する知識を詳しくわかりやすく伝えることをモットーとする。
監修者
マネー編集部ウェルスマネジメント班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部ウェルスマネジメント班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、各々がFPとして若年層から富裕層までの相談経験をもつ。トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年7月8日)