シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の地方銀行である大垣共立銀行です。
大垣共立銀行の平均年間給与はいくらか
大垣共立銀行(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は632.2万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は36.2歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は13.3年となっています。
大垣共立銀行の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で2895名。単体で2000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 銀行業:2895名
また、連結の従業員数は3573名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 銀行業:2895名
- リース業:99名
- その他:579名
過去5年の業績動向
大垣共立銀行(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、連結経常収益ですが、過去5年をみると、2014年3月期の1081億円から、2017年3月期の1222億円まで増収傾向が続いていましたが、2018年3月期は1146億円と減収でした。
また、連結経常利益については、2014年3月期の153億円から2016年3月期の227億円まで増益が継続していましたが、その後は減益傾向にあり、2018年3月期には109億円にまで減少しています。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は連結経常利益と同様、2014年3月期の95億円から2016年3月期の142億円まで増益傾向でしたが、その後は減益が続いており、2018年3月期には96億円となっています。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部