ライフスタイルに合わせて、老後も働き続ける方が増加傾向にあります。

物価の上昇が続いているため、年金以外の収入を得ることができると、老後の生活にゆとりが持てるようになるかもしれません。

次回の年金支給日は8月15日金曜日です。

年金の受給額には個人差がありますが、平均年金月額を知っておくことで、老後生活についてイメージしやすくなるでしょう。

そこで今回は、《年金一覧表》を用いて60歳代~80歳代の「平均年金月額」をご紹介します。

「国民年金のみ」「厚生年金+国民年金」では、平均受給額はいくらになるのでしょうか。

記事の後半では、年金の《繰上げ・繰下げ受給》について解説します。

1. 65歳以上の就業者数と就業率は上昇傾向に

内閣府「令和7年版高齢社会白書」によると、65歳以上の就業者数と就業率は上昇傾向にあることがわかりました。

年齢階級別就業者数及び就業率の推移

「令和7年版高齢社会白書」年齢階級別就業者数及び就業率の推移

出所:内閣府「令和7年版高齢社会白書」

2024年時点の就業率を2014年と比較すると、65歳~69歳では13.5ポイント、70歳~74歳では11.1ポイント、75歳以上では3.9ポイント伸びています。

また男性は「60歳~64歳の84.0%」「65~69歳の62.8%」が仕事に就いています。

年金を受給しながら、ライフスタイルに合わせて仕事を続ける選択肢が、身近になりつつあるようです。