ゴーン氏を解任した日産で話題となっている役員報酬問題。シリーズでお届けする「上場企業の役員報酬研究」では各社最新の通期有価証券報告書をもとに上場企業役員の最新の役員報酬と最近の株価動向を振り返ります。今回は大きく取り上げられている日産です。現時点で、今回の件に関して様々な報道がありますが、問題となった有価証券報告書そのものにあたってみましょう。

日産の役員報酬

最新の通期の有価証券報告書に記載される連結報酬等の総額が1億円以上である人物の総額を見ていきましょう。

以下、氏名(単体での役員区分):連結報酬総額(金銭報酬、株価連動型インセンティブ受領権)の順に表記。

  • カルロス・ゴーン(取締役):7億3500万円(7億3500万円、-)
  • 西川廣人(取締役):4億9900万円(4億9900万円、-)

日産の役員報酬の決定プロセス

同社の確定額金銭報酬は、平成20年(2008年)6月25日の定時株主総会の決議により、年額29億9000万円以内とされています。