2025年6月13日、年金制度改正法が成立しました。
被用者保険の適用拡大、在職老齢年金制度・遺族年金の見直し、標準報酬月額の上限の引上げ、iDeCoの加入可能年齢の引上げなどに向けて、対応が進められていきます。
年金制度が健全に保たれるよう改正が重ねられていますが、10年後、20年後、年金はどのくらい受け取れるのでしょうか。
本記事では、現状を把握すべく、いまのシニア世代の年金受給額を確認していきます。厚生年金を受給できる人と国民年金のみを受給する人に分けて詳しく見ていきましょう。
1. 2025年度の年金額は前年度から1.9％増額だが実質的には減ってる？！
公的年金額は物価や賃金を考慮して、年度ごとに見直しがおこなわれます。
2025年度は前年より1.9%の引き上げとなり、モデル夫婦世帯（※1）は月額23万2784円。国民年金の満額（※2）は月額6万9308円です。
夫婦ともに国民年金のみ（満額と仮定）を受給する世帯の場合、2人分の合算額は13万8616円となります。
※1 男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45.5 万円）で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間（480カ月）納付した場合に65歳以降で受給できる年金額
2. 【公的年金カレンダー】年金は2カ月に1回支給
年金支給日は「2カ月に一度、偶数月の15日」に、前月分までの2カ月分が合算されて支給されるサイクルです。
なお、15日が土日・祝日の場合は直前の平日に前倒しとなります。
2025年の年金支給日カレンダーを見ておきましょう。
2.1 【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
年金支給日：支給対象月
- 2025年4月15日（火） ：2月・3月分
- 2025年6月13日（金） ：4月・5月分
- 2025年8月15日（金） ：6月・7月分
- 2025年10月15日（水） ：8月・9月分
- 2025年12月15日（月） ：10月・11月分
