6月は年金の支給月です。米の価格高騰をはじめとして、さまざまな物価が上昇している昨今。2カ月に一度の年金支給日は、年金で生活をされている方にとって待ちに待った日とも言えるかもしれません。

「生活が苦しい」「年金だけでは足りない」などの声を聞くことも、もはや珍しいことではなくなりました。老若を問わず、多くの方が物価上昇の影響を受けていることは明らかですが、生活費の大半を年金に頼る現代のシニアにとって、その影響は深刻です。

そこで今回の記事では、60代、70代、80代、90代が受け取っている年金額を、年齢別の年金一覧表とともにお伝えします。若い世代の方にとっては、将来のお金を考えるきっかけにしていただけると幸いです。さっそくみていきましょう。

1. 2025年度の年金額は1.9%増、6月受け取り分から

2カ月に一度支給される年金は、物価上昇率や名目手取り賃金変動率を用いて毎年改定されています。2025年度に支給される年金は、前年度と比較して1.9%引き上げられ、ここ数年続く物価上昇の影響から3年連続で上昇しています。

【令和7年度の年金額の例】
国民年金(老齢基礎年金((満額):1人分):6万9308円/月 ※前年度より1308円上昇
厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):23万2784円/月 ※前年度より4412円上昇

今月の6月13日に振り込まれた年金は、2025年4月分と5月分になるので、新年度になって改定された年金です。

口座振り込みで年金を受け取っている方には、毎年6月上旬に「年金振込通知書」が発送されるので、前年度より年金が増えているか、自分の年金額を確認してみましょう。