6月は年金の支給や夏のボーナスなど、年間を通じて収入が大きくなる時期のひとつです。「このタイミングでお金の使い方を見直したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、2024年に刷新されたNISA制度の注目度が高まり、2025年3月末にはNISA口座数が2646万件を突破しました。
本記事では、金融庁の調査をもとに、NISA利用の最新状況と制度の基本、これからの資産づくりに役立つポイントをわかりやすく解説します。
1. 利用者数・買付額ともに右肩上がり【NISA利用急増】
金融庁が令和7年5月8日に発表した「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」でNISAの利用状況の推移(令和7年3月末時点)をみていきましょう。
NISA口座数(口座)とNISA買付額(万円)のポイントにそってみていきましょう。
1.1 NISA利用者は総人口のおよそ4.6人に1人
NISA口座数(口座)について、
- 2024年3月:2320万1816口座
- 2025年3月:2646万9325口座
1年間で326万7509口座増加したことになります。
また、総務省統計局が公表する2025年4月1日時点の総人口は概算値で1億2340万人です。
このため、2025年のNISA利用状況は総人口のおよそ4.6人に1人が利用しているといえるでしょう。
1.2 NISA買付額も右肩上がりに増加傾向
NISA買付額(万円)について、
- 2024年3月:41兆4290億3928万円
- 2025年3月:59兆3056億6571万円
1年間で17兆8766億2643万円増加したことになります。
NISAが広く浸透し、「貯蓄から投資へ」利用者の関心はますます高まっているのがわかりますね。