7. 長生き時代、不測の事態に備えておこう

日本人の平均寿命が長くなることに伴い、健康寿命の問題にも注目が集まるようになりました。

「健康で長生き」が一番ですが、長生きには病気やケガ、介護のリスクがつきものです。老後は、生活費の確保だけでなく医療費や介護費を準備する必要性も出てきます。

若い頃から医療費や介護費もふまえて資産形成できていれば問題ないですが、そこまで準備できていない人も多いでしょう。

民間の医療保険や介護保険も選択肢に入れながら、不測の事態にどう備えるかを検討しておくことが大切です。

8. 参考:年代別・二人以上世帯の「ひと月の食費平均」

家計管理の中でも、日常的に意識しやすく、工夫次第で節約しやすい支出のひとつが「食費」かもしれません。

ここで総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)」をもとに、二人以上世帯のひと月の食費の平均を見てみましょう。

全体平均 7万5258円

  • ~29歳 5万2413円
  • 30~39歳 6万9433円
  • 40~49歳 7万9900円
  • 50~59歳 8万1051円
  • 60~64歳 7万9831円
  • 65~69歳 7万7405円
  • 70~74歳 7万4322円
  • 75~79歳 6万8274円
  • 80~84歳 6万6257円
  • 85歳~ 6万3347円

二人以上世帯のひと月の食費平均は、50歳代がピークで約8万円。その後60歳以降は徐々に下がり、85歳以上では6万3347円に落ち着きます。

食費は家族の年齢やライフステージにより大きく変動するものですが、所得が低めの世帯では「家計に占める食費の割合(エンゲル係数)」が大きくなりがちです。

物価上昇が続く今、食料品の値動きを観察しながら、食生活や家計全体を上手に管理していけたら良いですね。

参考資料

マネー編集部貯蓄班