株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、久々にリスクオンモード高まる

2018年12月12日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,602円(+454円、+2.2%) 3日ぶり大幅反発
  • TOPIX 1,606.6(+31.3、+2.0%) 3日ぶり大幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 957.2(+34.7、+3.8%) 7日ぶり大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,867、値下がり銘柄数:213、変わらず:43
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 年初来高値更新銘柄数:6、年初来安値更新銘柄数:128

東証1部の出来高は14億8,033万株、売買代金は2兆7,885億円(概算)となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。米国株は反落となりましたが、逮捕されていた中国通信機器最大手・ファーウェイのCFOが釈放されたことを好感したリスクオンモードが高まりました。ただ、様子見スタンスを継続した投資家も多く、売買代金は3兆円には届かずに終わっています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ほぼ一貫して上値を試す展開となり、大引け直前には一時+483円高になる場面も見られています。最後はやや息切れとなりましたが、3日ぶりの大幅反発で引けました。

なお、前日に年初来安値を更新したTOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反発となりました。

東証マザーズ総合指数は7日ぶり反発、売買代金は8日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,865万株、売買代金は878億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は小幅減少となっています。ソフトバンクの大型IPOを控えてか、模様眺めムードが強まって盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は8日連続で1,000億円割れとなっています。

なお、総合指数は大幅上昇となり、7日ぶりの反発となりました。依然として1,000ポイントを大きく割り込んでいますが、今後は個人投資家の物色意欲の回復が大きなカギになりそうです。

ソフトバンクGが大幅続伸、ユニーファミマHDが一時▲10%安に迫る暴落

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続伸となり、ファーストリテイリング(9983)も大幅高となりました。

また、ダイキン工業(6367)が+5%超高の急騰となり、テルモ(4543)、エーザイ(4523)、塩野義製薬(4507)、大塚ホールディングス(4578)など主力医薬品株の一角が大幅上昇となっています。

その他では、前日に大きく売られたハイテク株や自動車株に買い戻しが相次ぎ、ソニー(6758)、村田製作所(6981)、京セラ(6971)、SUBARU(7270)、いすゞ自動車(7202)などが大幅上昇となりました。

一方、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が一時▲10%安に迫る暴落となり、ローソン(2651)が大幅安、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も小幅下落になるなど連れ安の動きが目立ちました。

また、ハイテク株ではシャープ(6753)が連日の年初来安値更新となり、医薬品株では武田薬品工業(4502)が取引時間中に5日連続で年初来安値を付けましたが、その後は買い戻されて引けています。

その他では、LIXILグループ(5938)が一時▲8%超安の急落となり、年初来安値を更新したのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、前日に暴落となったサンバイオ(4592)が買い戻されて一時+13%高に迫る爆騰となりました。また、ロゼッタ(6182)は値を上げて年初来高値を更新しています。一方、前日暴落したキャリア(6198)は大幅続落となりました。

葛西 裕一