3. 高所得者層「年収1000万円」の厚生年金保険料が増える?!
今回の「標準報酬月額」の上限引き上げにより影響を受けるのは、月収が「66万5000円以上」の方です。
年間収入で見ると、おおよそ「年収1000万円」程度の方が対象となり、この層では段階的に厚生年金保険料の負担が重くなることが見込まれています。
厚生労働省のデータによれば、現在の上限である月額65万円を超えている高所得者は、全体の被保険者のうちおよそ6.5%。
「全体の6.5%」ときくと、影響を受ける人はごく僅かな印象を受けるかもしれません。
しかし、具体的な人数でみると、対象となるのは約278万人。多くの方が今回の改正により影響を受けることがわかります。
次章では、標準報酬月額の段階的な引き上げ後に、保険料の負担額や受け取る年金がどのように変わるのかを試算してみます。