里帰り出産を選択して、実の母親のもとで家事を忘れてゆっくり育児に専念。体をいたわるべき産後の体にとって、これ以上ない環境のように思えますよね。しかし、べったり隣にいる相手が実母だからこそ、強烈なイライラを感じる人もいるんだとか。
「こんなことなら、退院後は自宅に戻ってなんとか乗り切ればよかった」と複雑な感情を抱いているみなさんに、詳しく話を聞いてみました。
実母の手出し口出しに嫌気がさす人、多数!
「母が『やっぱり娘の子だと遠慮なくいろいろできるわぁ~お兄ちゃんの子は、どうしてもお嫁さんへの遠慮があるしね』と言いながら、自分流のお世話を開始。寝かしつけとか手伝っているつもりだったんだろうけど、産後の不安定な時期なのもあって、私の赤ちゃんに触らないでほしかったり、母に抱っこされて子どもがすぐ泣き止むと私が母親なのに!と自分を未熟に感じてしまったり、とにかくメンタルがやられました」
「私の子どもを見て『あなたが赤ちゃんのときは、本当に手がかからなかったのよ』と口ぐせのように言っていた母。まるで私のことを褒めているような空気を出してきてたけど、わが子がけなされているような気がしてすごく嫌でした」
「口を開けば『私があなたの年齢のときには、もうふたり子どもがいた』とか『お父さんも協力的じゃなかったし親が遠かったから、私は最初からひとりで育児していた』とか、自分が苦労したアピール! なにが言いたいの?」
「昔の育児と比較して、口出しがすごかったです。本当の親なので、私も『今はこうなの』と説明しましたが、向こうも自分の娘相手なので『このやり方で、あなたはまともに育った』と言い張って聞きません。母の仕事の都合で、その後少し離れた義実家でお世話になりましたが、義母はネットで事前に現代の育児を勉強してくれていて『今はそうらしいね。それに、あなたがそう思うなら、そうなんだよね。母親はあなただから』と認めてくれました。最初から義実家に帰っていればよかったかも」
「私の体を心配してくれているのはわかるけど『髪はまだ洗うな』とか『動きすぎ』とか、過保護にされて息が詰まりました。でも、子どもの健康を思う気持ちも理解できるだけに、なにも言えなかったんです。結果的に、ものすごいストレスでした」
実の親子だからこそ、気軽に言いたいことを言えてしまう。その遠慮のなさが、結果的に育児へ口出ししているようになってしまうこともあるようです。そのうえ、産後はガルガル期が訪れるママもいて、いつもなら聞き流せることでも異常に腹が立ってしまうこともあるでしょう。
その気持ち、とてもよくわかります…。
迎え入れる母親の気持ちは?
「親の心子知らず」と言いますが、自分が人の親になっても、里帰り中に経験した実母の行動が理解できないこともありますよね。今回は、里帰りを受け入れる母親側の意見も少し聞くことができたので、ここでご紹介しましょう。