シリーズでお伝えしている「個人投資家向けの株主優待研究」。株主優待制度は、株主は株式を発行している上場企業が提供している商品であったり、サービスの優待券であったりを手にすることができます。株式投資では値上がり益や配当が主な醍醐味ですが、それらに次いで株主優待も人気です。今回はポーラ・オルビスホールディングス(ポーラ・オルビスHD)の株主優待と株価動向について見ていきましょう。

ポーラ・オルビスHDの株主優待の概要

早速ですが、同社の株主優待の詳細を見ていきましょう。

対象株主

同社株式を1単元(100株)以上保有する株主

株主優待確定日

毎年12月末

株主優待内容

ポイント(株主優待カタログ掲載の商品と交換)

株主優待基準

保有ポイントは、株式を継続保有した場合、翌年に繰り越すことができます。

【3年未満】

  • 100株から399株:15ポイント(1500円相当)
  • 400株から1199株:60ポイント(6000円相当)
  • 1200株から1999株:80ポイント(8000円相当)
  • 2000株以上:100ポイント(1万円相当)

【3年以上】

  • 100株から399株:35ポイント(3500円相当)
  • 400株から1199株:80ポイント(8000円相当)
  • 1200株から1999株:100ポイント(1万円相当)
  • 2000株以上:120ポイント(1万2000円相当)

そもそも株主優待とは何か

株主優待とは、「株主優待制度」とも呼ばれ、株主が何らかの特典を得られる制度のことを言います。

株主優待制度は日本の上場企業の中で広く実施されている制度です。発行体が提供するサービスや商品に関する優待内容、クオカードといった金券、または食料品などのケースもあります。日本の株主優待内容は多様性があり、世界でも稀な制度です。

ちなみに、日本の上場企業の株式に投資をしている投資信託を購入するのでは、個人投資家は株主優待の特典を享受することはできません。個別株式への投資が必要です。

株主優待だけではなく株価にも注意したい

株式投資をされている方で株主優待にだけに興味があるという人は少ないでしょう。