採用担当者が応募者のSNSを見ているという話はよく聞く話ですが、同時に在籍している会社でスタッフのSNSをチェックしている場合もあります。そしてここが厄介なのですが、チェックしているのは人事だけではなく、同僚や上司といったSNSでつながっている会社関係者もいるということ。

チェックをしているつもりはないにしても、発信している内容が自然に見えてしまう場合もありますので、転職活動をうかがわせる投稿は避けたい行動の1つです。

4. 社内用パソコンでの就職活動

企業によっては、セキュリティ保持のため社内用のパソコンで送信したメールやアクセスしたページを保存しているケースがあります。それが転職活動に関わる内容や選考企業とのやりとりだった場合は、会社にバレるリスクも高まりますし、「勤務中に転職活動をするとは非常識極まりない人物」といったレッテルを張られてしまうこともあります。

また、転職サイト等に夢中になるあまり、上司や同僚が後ろを歩いていることに気づかない場合もありますので、自宅パソコンや自身の携帯を活用することが無難です。

5. 不用意に同僚や上司に打ち明ける

会社にバレるリスクが最も高い同僚や上司への打ち明け話。この人は絶対にバラさないと思っていてもお酒の勢いでつい口が滑ってしまったというケースが多々起きます。

著者が人事だった時も、お酒の席で「○○さんが転職活動中です」とよく耳にすることがありました。著者の場合はその後面談をセッティングして、今の気持ちや転職理由を聞くことができたので個人的にはありがたい情報だったのですが、バレたくないスタッフからすると「言わなければ良かった」と後悔することになるでしょう。

とはいえ、退職の意思表示のタイミングは、自社規則を確認したうえで行うことがベストです。転職先での転職日が決まっても、人手不足や規則を理由に退職時期を延ばされる場合がありますので、タイミングは規則に従うことが無難でしょう。一般的には「退職日の1〜3カ月前」に伝えることが多いようです。

また、転職日がずらせず強行突破で退職をする場合は、謝罪の気持ちをしっかり伝えることと、最低限の引継ぎを行うことは忘れずに。

おわりに

今回は在籍中の転職活動について取り上げましたが、退職後に転職活動をして成功したというケースも多くあります。それぞれのメリット、デメリットを調べた上でご自身にあった転職活動を選ぶといいでしょう。

「転職」はゴールではなく、キャリアの大きな通過点です。転職活動を通して、これまでのキャリアを棚卸しし、軸足をみつけ、ご自身のありたい姿に近づけることを願っています。

福島 知加