3. 貯蓄率を高めるために実践したい3つのこと
貯蓄率を高めるために、具体的に実践すべきことを解説します。
3.1 収入を増やす:副業や転職で手取りをアップ
FIREを達成するには投資が(ほぼ)欠かせません。できるだけ多くの金額を投資に回すためにも、収入を増やすための取り組みが必要です。
たとえば、本業での収入アップを目指す場合は、スキルアップと専門性の向上を通じて昇給を目指す方法があります。「高い付加価値を生み出せる人材」になれれば、転職してキャリアアップを実現することもできるでしょう。
「自分でビジネスを始めてみたい」という方は、副業・複業で収入を多角化させる方法もあります。本業で培ったスキルやノウハウを活かしてマネタイズできれば、休日や平日の夜にフリーランスとして働く方法が考えられるでしょう。
いずれの場合でも、自己投資を惜しまないことが大切です。自分のスキルと時間を最大限活用して、収入を増やすための取り組みを継続していきましょう。
3.2 支出を最適化する:固定費削減と無駄見直し
支出を最適化するためには、家計管理が必須です。家計簿アプリを活用しつつ、お金の流れを確認して、改善すべき点があれば改善しましょう。
特に、最優先で取り組むべきことは固定費の見直しです。固定費は一度見直せば継続的に効果が得られるため、FIREに近づくうえでも重要な取り組みです。
たとえば、以下のような項目を見直すことによって、節約効果を得られる可能性があります。
- 家賃(大家との交渉や引越し)
- 住宅ローンの見直し
- 電気・ガスの見直し
- 通信費の削減
- スマートフォン料金
- 保険・サブスクリプションサービスの解約
- 車を手放す
ただし、すべての支出を切り詰めると、息が詰まり毎日の生活が苦痛になります。そのため、無駄な支出を抑える意識は徹底しつつも、「自分にとって本当に価値のあるものには適度にお金を使い、そうでないものは削減する」と考えてみてください。
3.3 適切なリスクで運用も検討してみる
銀行預金だけでは、効率よく資産を増やせません。むしろ、物価上昇に負けて実質的な価値が目減りしてしまうケースもあります。
FIREを目指すためには、適切なリスクの範囲で投資をすることが欠かせません。具体的には、長期的に見れば4〜7%程度のリターンが期待できる株式投資を実践しましょう。
なお、投資をする際には税制優遇があるNISAを検討すべきです。複利効果を最大限活かして、資産を増やすスピードを重視するなら、分配金が自動で再投資される低コストのインデックスファンドを選ぶとよいでしょう。
たとえば、毎月5万円を年間利回り5%で25年間運用した場合、最終的に2978万円の資産に育ちます。
収入を増やして支出を最適化すれば、毎月5万円の積立投資は誰でも再現可能です。余裕があり、さらに投資に回す金額が増えれば、期待できる利益は大きくなります。