2. 厚生年金を少しでも多くもらうには?働き方・スキルアップ・転職などで差がつく工夫とは
受給できる厚生年金は、厚生年金保険の加入期間と、加入期間中の報酬に基づいて決まります。つまり、厚生年金に加入している最中に報酬を高めるための努力をすれば、収入だけでなく将来の年金額を増やせます。
具体的に、どのような方法で報酬アップを目指せばよいのか見ていきましょう。
2.1 社内の人事評価で年金に差が出る?仕組みを理解して手取りも年金もアップへ
人事評価規程には、昇給や昇任などの仕組みが記載されています。人事評価でよい評価を得られれば収入アップにも直結するため、「どのような貢献をすれば、高く評価してもらえるのか」を確認しましょう。
明確な目標設定をすることで、漠然と「頑張る」のではなく、会社が求める具体的なスキルや行動に焦点を絞って努力できます。これにより、評価者(上司)との認識のズレを防ぎ、自分の努力や成果を正当に評価してもらえるでしょう。
2.2 資格取得で昇給&保険料アップ=将来の年金額にプラスの影響も
勤務先によっては、特定の資格を取得したときに「資格手当」を支給しています。たとえば、金融機関であればFP(ファイナンシャルプランナー)、不動産会社であれば宅建(宅地建物取引士)などが挙げられます。
これらの資格を取得すると、毎月数万円の資格手当が支給される、というケースが一般的です。資格を取得したという事実は人事評価上プラスに作用し、さらに自分自身の人材価値を高めることにもつながります。
また、福利厚生が充実している企業の中には、講座の受講費用や受験費用の一部を助成してくれるところもあります。通常よりも割安なコストで価値ある資格を取得し、さらに毎月の給与がアップすれば一石二鳥でしょう。